大陸での就職は「厳密に言えば適当ではない」?元台湾五輪代表の微妙な事情―中国

Record China    2007年7月31日(火) 9時8分

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過去3つのオリンピックで、中国、台湾を代表して金・銀・銅メダルを獲得した輝かしい経歴の元卓球選手チェン・ジン。台湾“教育部”から、広東省の大学で教職につくのは「適当でない」との判断を下されていた。

2007年7月30日、過去3つのオリンピックでメダルを獲得した元卓球選手陳静(チェン・ジン)さんが、台湾教育部に、広東省の華南師範大学で教職につくのは「適当でない」との判断を下されていたことが分かった。

陳さんは1968年中国湖北省武漢市生まれ。88年ソウル五輪卓球女子シングルスで金、ダブルスで銀メダルを獲得。92年に台湾に居を定め、96年アトランタ五輪卓球女子シングルスでは台湾代表として銀メダルを獲得。台北の体育学院で修士課程を卒業後、さらに2000年にはシドニー五輪卓球女子シングルスで銅メダルを獲得。2003年、中国大陸に戻り、広東省華南大学で運動心理博士課程を専攻、現在中国大陸卓球チーム心理科学研究所の責任者を務めるという輝かしい経歴の持ち主だ。陳さんはかねてから、華南大学で教職につきたいとの意向を明らかにしていた。

「台湾地区と大陸地区の人民関係条例」によれば、台湾地区の人民は大陸地区の党務、軍事、行政あるいは政治団体の職務につくことが認められている。しかし、台湾教育部は陳さんが大陸で教職につくことは、厳密に言えば法律に抵触するおそれがあるため適切ではない、とする見方を明らかにした。

陳さん自身はこれについて、「華南大学には私の豊富な知識や長年の競技経験を高く評価され、学生の指導に役立てて欲しいといわれている。ごく普通の社会人として、生計を立てるため職に就こうとしているだけなのに、‘適切でない’と判断される理由が私には理解できない」と語っている。(翻訳・編集/BA)

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