成長する中国経済、韓国の技術は不要に=「中国ボーナス」時代は消滅へ―韓国紙

Record China    2015年1月12日(月) 22時21分

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9日、韓国で「中国によって引き起こされた成長」、いわゆる「中国ボーナス」時代が消えつつある。資料写真。

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2015年1月9日、韓国・中央日報によると、韓国の代表的な対中国輸出品、液晶表示装置(LCD)の14年1−11月の輸出が、前年比で大きく減少した。中国・環球時報(電子版)が伝えた。

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LCDは、中国への輸出全体の約11.3%を占める。だが14年1−11月は前年比で約7.6%も減少した。

専門家は経済学用語「人口ボーナス」(人口が引き起こした成長)に例えて、韓国経済の「中国ボーナス」時代が消えつつあると分析し、「中国によって引き起こされた成長」が限界に達したと指摘する。

韓国貿易協会のアン・ヒョンホ副会長は「技術力が高まる中国は、ほとんどの部品を自国で調達している」とし、「韓国が中国の成長の恩恵を受けた時代は終わりつつある」と述べた。韓国の技術と雇用が中国に投入され、中国経済は成長したが、そのことが韓国経済にマイナスの影響を及ぼしていると分析する。

伝統産業でも「中国ボーナス」は消えている。繊維産業は韓国国内で斜陽産業と認識され、「非競争分野」として背を向けられたため、中国国内で韓国の布地の競争力が落ちている。

業界では、韓中自由貿易協定(FTA)を契機に、両国間の「バリューチェーン(価値連鎖)」体系を全面的に見直す必要があるという指摘が出ている。アン副会長は「中国産業(企業)が望む技術と部品が何かを把握し、それに合う供給先を構築しなければいけない」とし、「韓国で中間材を生産して中国で組み立てる従来の方式ではもう難しいだろう」と述べた。

韓国金融研究院のチ・マンス研究委員は「韓国の競争力が落ちている農産物分野でも、種苗や有機肥料など高付加領域はある」とし、「競争力が落ちるからといって産業全体を捨てるのではなく、産業内でも韓国が中国より大きな付加価値を出すことができる項目を見つけ出して育成すべきだ」と強調する。(翻訳・編集/NY)

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