芝浦工業大学(東京都江東区、学長:山田純)工学部 廣瀬敏也教授(ヒューマンマシンシステム研究室)が分担者として参画し、株式会社ハイパーデジタルツイン(東京都中央区、代表取締役:伊東敏夫)が代表機関として受託した、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)の「革新的情報通信技術研究開発委託研究(採択番号:06401)」における研究開発課題「多重自律マイクロモビリティのためのハイパーデジタルツイン基盤」が、プロジェクト終了後の評価において最高評価である「S評価」を獲得しました。同社は本学工学部 新熊亮一教授(社会情報ネットワークデザイン研究室)によって創立された本学発の第1号ベンチャーで、新熊教授自身も研究を牽引しました。
今後もこの研究成果を発展させBeyond 5G時代に向けた研究開発を加速します。
■ポイント
●すべての研究開発項目で目標を上回る成果を達成し、最高評価「S」を獲得
プロジェクト全体として審査委員より「総合的に見て非常に優れた成果を挙げており」と評価され、研究成果の質と費用対効果の面でも優れているとの講評を得ました。
●多数同時自律移動を実証し、社会実装へ向けた取り組みが着実に進展
12m×12mのエリアで10台の車両が最高速度6km/hで5分間事故なく自律移動を継続する実証に成功。事業化に向けた取り組みが「高く評価できる」との講評を得ました。
●国際標準化に貢献し、他の研究開発の手本となる成功例に
ITU-T SG21やIETFへの寄書を通じて国際標準化に貢献。メディアでの紹介など「社会的認知や波及効果も大きく、他の研究開発の手本となるような成功例として位置づけられる」と評価されました。
■NICT委託研究「多重自律マイクロモビリティのためのハイパーデジタルツイン基盤」の概要
本研究開発は、株式会社ハイパーデジタルツインを代表に、芝浦工業大学が分担者として参画し、令和4年度から令和6年度の3年間(総額 300百万円)で実施されました。
NICTの「革新的情報通信技術研究開発委託研究」として、Beyond 5G(B5G)時代を見据え、多数の自律マイクロモビリティ(小型移動体)を安全に同時運用するためのデジタルツイン基盤の実用化を目指したものです。
廣瀬教授は、研究開発項目3-bの「自律マイクロモビリティ車両の機能拡張」を担当し、HDT基盤から提供される情報を受信・解釈し移動制御可能であること、および移動経路誤差が5cm以内であることを実証し、目標を達成しました。
新熊教授は株式会社ハイパーデジタルツインとして、「多数の自律マイクロモビリティ(小型移動体)を安全に同時運用するためのデジタルツイン基盤」の「基盤」そのものの研究開発や、20台のLiDARのインフラ構築、ITU-Tでの標準化を牽引し貢献しました。

LiDARボックスの各所への常設

小型モビリティ車両

3次元デジタルツインによる認識
Record China
2025/10/26
Record China
2025/10/26
Record China
2025/10/26
Record Korea
2025/10/26
Record China
2025/10/26
Record China
2025/10/25